適用範囲

杭と基礎コンクリートの適用範囲

項目 適用範囲
杭の種類 外殻鋼管付きコンクリート杭(SC 杭),鋼管杭
杭径 SC 杭 鋼管杭
メートル系列:400mm 〜 1200mm メートル系列:300mm 〜 1200mm
インチ系列:318.5mm 以上 1219.2mm 以下
杭鋼管 鋼種 SKK400, STK400, STKN400B
SKK490, STK490, STKN490B
SKK400, STK400, STKN400B
SKK490, STK490, STKN490B
STK540※
基礎コンクリート強度 21N/mm² 〜 45N/mm²

STK540材は、許容応力度(F値)について国土交通大臣の数値指定を受けた杭メーカーのみの適用となります。

仕様と適用範囲

杭頭アンカーと杭頭金物の組合せ毎に杭頭アンカーの定着長と杭頭鋼管外周部への部分溶込み溶接長が定められており、対応する杭鋼管の鋼種と板厚の適用範囲が決まります。

仕様
呼び名
最低定着長
L1
(mm)
溶接長
L2
(mm)
杭のみ込み高さ
h1
(mm)
かぶり厚さ
h2
(mm)
D32-M 614 180 250以上
(240)
70以上
(60)
D38-M 728
D38-L 210 280以上
(270)
D38H-L 915
D41H-L 987

※( )内の数値は最小かぶり厚さによる

杭頭アンカー設置可能本数の上限

クラウンパイルアンカー各仕様の杭頭アンカー設置可能本数の上限は施工性と杭頭金物と杭鋼管接合部の応力伝達を考慮し、杭鋼管の鋼種と板厚に応じて定められています。

●杭鋼管 400N/mm²級

杭径
(mm)
鋼管厚/仕様
6mm 9mm
D32-M D32-M
300 5 6
350 6 6
400 7 8
450 8 9
500 8 9
600 9 10
700 10 12
800 11 13
900 11 14
1000 12 15
1100 13 17
1200 13 18

●杭鋼管 490N/mm²級および540N/mm²級

杭径
(mm)
鋼管厚/仕様
6mm 9mm 12mm以上 14mm 16mm以上
D32-M D32-M D38-M D38-L D32-M D38-M D38-L D38H-L D41H-L D41H-L
300 5 6 4 4 6 4 4 4 4 4
350 6 6 6 6 6 6 6 6 6 6
400 7 8 7 7 8 7 7 7 6 6
450 8 9 8 8 9 8 8 8 8 8
500 8 9 8 9 9 9 9 9 8 8
600 9 10 9 10 10 10 10 10 10 10
700 10 12 10 11 12 11 11 11 11 11
800 11 13 11 12 13 12 12 12 12 12
900 11 14 12 13 14 14 14 14 13 13
1000 12 15 13 14 15 15 15 15 14 14
1100 13 17 13 15 17 16 16 16 14 16
1200 13 18 14 16 18 17 17 17 15 17

杭頭アンカー設置本数の下限は全仕様4本とします。
鋼管杭の杭径について、インチ系列はメートル系列で読み替えてください。
インチ系列の鋼管厚について、6mm以上9mm未満は6mm、9mm以上12mm未満は9mm、12mm以上14mm未満は12mmとして読み替えてください。
杭鋼管540N/mm²級および杭径φ300・350の適用は鋼管杭に限ります。
鋼管厚12mmに対応可能なD41仕様(D41H-X)もございます。オーダー対応品となりますので、価格・納期は別途お問合せください。

構造規定

杭の種類 SC杭 鋼管杭
杭の中心間隔
(設計値)
埋込み杭:2.0Dp以上
打込み杭:2.5Dp以上
ただし、杭頭金物の溶接施工性に支障がないことを確認する
へりあき: h(’ mm)
(設計値)
原則0.75Dp以上
ただし、Dp≧600の場合は0.5Dp以上とすることができる
中詰めコンクリート
深さ : H(mm)
中詰めコンクリートの強度と深さは
設計者の指示による
ただし、h1以上は確保する
中詰めコンクリートの強度と深さは設計者の指示によるただし、Dp+100mm 以上かつh1 以上は確保する
割裂防止筋※ D13@300程度の割裂防止筋を配筋し、無筋部を少なくすることが望ましい
ずれ止めの設置 杭鋼管内側に設けるずれ止めの仕様と配置は設計者の指示による
原則、ずれ止めは2段以上配置し、
ずれ止めの上端側を全周すみ肉溶接する

『杭頭埋込部の側面支圧曲げ耐力』に期待する設計とした場合は、割裂防止筋に代替する設計者指示の補強鉄筋を配筋する。