優れた貫通孔補強工法
「OSハリーZ」とは、鉄骨鉄筋コンクリート構造梁に円形貫通孔を設けた場合の補強工法で、鉄骨造部分はH形鉄骨断面梁のウェブ片面にリング状金物をあてがい、リング状金物の外周のみを全周隅肉溶接をすることで鉄骨造梁貫通孔を補強する「OSリング」により、RC造部分は高強度異形棒鋼を一筆描きにより連続成型することで均一な性質が保たれたRC構造梁貫通孔補強筋「スーパーハリーZ(Mタイプ)」により補強し、貫通孔部分の耐力を確保する工法です。
塑性化部分への設置
応力検討を行う事で、梁の塑性化部分※1に貫通孔を設けることができます。
ただし、貫通孔を塑性化部分に設けるためには、塑性変形能力を確保するために所定の鉄骨量※2が必要です。
- ※1
- 塑性化部分・・・鉄骨鉄筋コンクリート柱面から梁せいの1倍までの範囲または梁内法スパンの1/10までの範囲のうち大きい方の範囲とする。
- ※2
- SRC造有孔梁の終局曲げ耐力に対する鉄骨造部分の有孔部の終局曲げ耐力の比は0.45以上。
 SRC造有孔梁の終局せん断耐力に対する鉄骨造部分の有孔部の終局せん断耐力の比は0.42以上。
 SRC造梁せいに対する鉄骨造部分のせいの比は0.58以上。
 (ただし、SRC造梁せいの中心と鉄骨造部分のせいの中心が同じ場合は0.37以上)とする。
 
				トータルコストの削減
鉄骨梁貫通孔部分は従来のプレートやパイプによる補強に比べ、溶接量が少なく工期短縮が図れるのでトータルコストの削減が可能です。
 
				 
				実大構造実験
OSハリーZは実大構造実験を行い、耐力・剛性・変形性能等の構造性能を確認し、一般財団法人日本建築センターの評定を取得しております。(BCJ評定-ST0159-07)

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| 構造実験状況 | 荷重 - 変形関係 | |||||
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| 載荷概要図 | 荷重 - 変形関係 包絡線 | |||||
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| 無孔梁 | OSハリーZ | OSハリーZ_偏心 | OSハリーZ_200 | |||
| 終局状況写真(梁部材角 1/25) | ||||||
