Q&A

回答 1.

①「座屈をしないブレース」であるため、座屈の検討が不要です。
②圧縮方向のブレース性能は剛性・耐力ともに引張方向と同等であり、圧縮の許容応力度は許容引張応力度と同じ値となります。
③筋かい材の種別はBAランク材として構造特性係数Ds値の算定を行うため、一般のブレース構造と比較して必要保有水平耐力を低減できます。

以上のことから、従来の鉄骨ブレースに比べて鉄骨重量やブレースの本数、断面および構面数を低減することが可能となります。また、設計に費やす時間を短縮することが出来ます。

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回答 2.

B-UPブレースは、国土交通大臣が指定するJIS 規格に適合する鋼材を使用しており、建築基準法第37条の大臣認定には該当しません。ブレースの性能に関しては、(一財)日本建築センターの一般評定を取得しています。
(「耐震用アンボンドブレース」日鉄エンジニアリング株式会社取得)
※「アンボンドブレース」は日鉄エンジニアリング株式会社の登録商標です。

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回答 3.

ビーアップブレース工法は岡部(株)と日鉄エンジニアリング(株)が共同開発した工法であり、B-UPブレースは、アンボンドブレース(耐震タイプ)と同じです。
違いは、ブレースの耐力や長さが自由に設計できるアンボンドブレースに対し、B-UPブレースは製品を標準化(500kN〜3000kNの11種類、製品長さは標準2.5m〜7.0mの250mm刻み)しており、「短納期」と「低コスト」を実現しています。

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回答 4.

鉄骨躯体との調整はガセットプレートの形状寸法で行う方針としています。また、柱や梁のサイズ、スパン、階高等の情報をもとに、ガセットプレートの形状設計支援サービスを無償で行い、ブレースが採用されている構面ごとに図面を提供します。設計者様にはその図面にてブレースとガセットプレートの収まりを確認して頂きます。
なお、ガセットプレートの形状設計支援において、補剛プレートの設計や接合部を含む機構安定性の確保の検討は行うことができませんので、設計者様の適切なご検討をお願いいたします。

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回答 5.

標準長さの範囲を超えた場合は、座屈鋼管の径や厚さが変わるため、特注品扱いとなります。その場合でも、製品長さは250mm刻みとなります。納期・価格は別途ご相談下さい

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回答 6.

同じ耐力のブレース仕様を比較した時にSN490B の方がSN400B よりもコストメリットが大きくなりますが、剛性等の理由によりSN490B 以外の鋼種とする場合は、特注品扱いとして対応させて頂きます。

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回答 7.

実験により、中心鋼材のひずみが3%まで安定した性能を発揮することを確認しています。
建物の形状によりますが、概ね層間変形角1/50までは安定した性能を発揮します。

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回答 8.

出来ます。ただし、屋外での使用は防錆・防水処理が必要となるため特注品となります。

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回答 9.

ベースパックは引張軸力下でもせん断耐力が大きいため、ブレースに適した露出柱脚です。
B-UPブレースとベースパックを併用して頂くことで、より建物の耐震性能が上がります。

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回答 10.

ベースパックではベースプレートのボルト孔のクリアランスにグラウト材を完全充填することにより、柱に加わるせん断力を全てのアンカーボルトに伝達することが出来ます。したがって、一般工法のように座金とベースプレートの溶接やベースプレート下面にシアキーを設けることなく、優れたせん断耐力を発揮します。

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回答 11.

モルタルはB-UPブレースの製造工場にて注入します。

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回答 10.

「B-UPブレース」と「スプライスプレート」です。接合部に用いる「ガセットプレート」と「高力ボルト」は含みません。

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